大会長挨拶
第28回日本基礎理学療法学会学術大会
大会長 浦川 将
広島大学大学院医系科学研究科運動器機能医科学教授
第28回日本基礎理学療法学会学術大会を、2023年12月2日(土)から3日(日)まで、広島国際会議場で開催させていただくことになりました。本学会の学術大会が中国四国地方で開催されるのは初めてとなります。直近の第25回から第27回まで、新型コロナウイルス感染症の状況によりWeb配信もしくはハイブリッド方式による開催となりましたが、第28回学術大会では何とか現地会場で直接お目にかかれるよう、準備委員一同準備をすすめております。
本学術大会のテーマを「理学療法を切り開くテクノロジーとこころの科学」としました。我々理学療法士をとりまくリハビリテーション領域やヘルス産業の領域に次々と新しいテクノロジーが導入され、日本が世界に誇るロボット・AI技術の恩恵を受けるようになってきました。一方で、テクノロジーの進化とともに忘れてならないのは、ひとのこころです。ひとに寄り添うリハビリテーション医療である以上、どのような最新テクノロジーがもたらされようとも、ひとがどのように感じ何を思うかに目を向けなければ、夢ある未来に向かってともに歩むリハビリテーション医療本来の目的が達せられるはずがありません。このような変革の時代にあって、理学療法領域の科学的検証をすすめてきた本学会の役割こそ大きいといえます。一般演題につきましては、本テーマに関係なく広く募集いたします。多くの若手の理学療法士の先生、中堅-ベテランの先生、他領域から参画してくださっている先生方、関連企業の方々等を交え、未来のリハビリテーション医療、理学療法について熱く語り合う会になることを願っています。
広島では、世界遺産厳島神社の70年ぶりとなる大規模改修工事が完了し、新鮮な朱色に塗られた大鳥居を見ることができます。会場となる広島国際会議場近くには世界遺産の原爆ドーム、原爆資料館もあります。多数の皆様のご来場を、こころよりお待ちしております!